人名・地名のアクセント、例外の例外はある?
2020年6月30日
Q. 人名・地名のアクセント核について、-3型の例外にあたるパターンで-4の位置にも特殊拍が来る(特殊拍が2拍続く)場合はどのようになるのでしょうか。
A. たとえば「グリーンウェイ」という外国の人名がありますが、この単語は-3の位置に/N/、-4の位置に/R/がそれぞれ現れています。このような例においては、例外(のそのまた例外)として、特殊拍であっても-3または-4の位置にアクセント核を置く(「グリーン˥ウェイ」ないし「グリー˥ンウェイ」とする)ことが可能になります。
もっとも、日本固有でない固有名詞については原語(この例の場合は英語)における発音が影響し、必ずしも日本固有の人名・地名と同様のアクセントになるとは限らないという問題が併せて関わってきます(「ハーフナー」というのは日本の人名ではありますが、元々オランダ語に出自を持つものであり、アクセント核も-5と日本特有の人名・地名には考えられない位置に置かれています)。したがって、このような例についてはそもそも日本語アクセントだけの問題として語れるかどうか微妙なラインにあるといえます。 なお、日本固有の人名・地名については、-4と-3に続けて特殊拍が来る例はないと思われますが、何か思い当たる例があれば教えてください。