(文法)「○○部」と「○○語」の違いは?
Q. 「修飾部」などは文節、「修飾語」などは単語のことだと理解したのですが、文の成分とはどちらのことを指すのでしょうか。 A. 「修飾語」は文節の機能の一つ=文の成分です。 たとえば(1)「庭の 桜が きれいな 花を 咲かせた」という文において、他の部分をより詳しく説明する役割を果たしている「庭の」…
Q&A
15
5月
2025
(概論)腹話術師の話し方は?
Q. 腹話術師はどのように話しているのでしょうか。 A. 基本的な発声の仕方は、普通に話すときと変わるわけではありません。ただ、口の開きを抑え、特に「パ」「バ」などの両唇破裂音で開く動きなどを最小限にすることで、外から見える部分は動いていない、つまり話していないかのように見せかけることが可能になって…
Q&A
14
5月
2025
(文法)「違くない?」に関連して、正しい接続を知りたい
Q1. 「違くない?」が誤りだとすると、どう言うのが正解なのでしょうか。 A1. 規範的には「違わない?」と言うことになります。 Q2. 「違う」+「そうだ」(様態の助動詞)をどのように繋げればいいかわからず、「違そうだ」という明らかに誤った形を使ってしまいがちです。正しくはどのように言えばいいので…
Q&A
22
4月
2025
「の」の方が話し言葉的?
Q. 「散歩/散歩するの/散歩すること」の問題に関わって、「こと」の方が公的な場面で用いられやすいと考えたのですが、これは正しいでしょうか。また、三者の役割分担はどのような研究を行うことで確認できたのでしょうか。 A. 一面で「の」は(特に多用すると)少々話し言葉的な印象を与える傾向が認められます。…
Q&A
19
4月
2021
動詞の項はどう数える?
Q. 個々の動詞について、項の数はどのように把握すればいいでしょうか。また、項のあり方は他の言語においても同様なのでしょうか。 A. たとえば「私は待った」「太郎は鍵を手渡した」のような文は、必要不可欠な情報が欠けており、文脈が整っていない限りは不自然で不完全な文と見なされます。これはすなわち、「待…
Q&A
30
11月
2020
日本語以外に高低アクセントの言語はある?
Q. 日本語のようなアクセント体系を持った言語は他にないのでしょうか。今のところ、強弱アクセントや声調のある高低アクセントしか、見つかっていません。 A. 学術のソースとしては少々心許ないのですが、Wikipedia英語版の記事によれば、リトアニア語や西部バスク語などが高低アクセントを持つ言語の例と…
Q&A
30
11月
2020
翻訳による受身文の変容はもう起こらない?
Q. ニヨッテ受身文は欧米語からの翻訳に由来して用いられるようになったとのことですが、これらのように日本語で元々用いられなかったタイプの受身文が用いられるようになるなど、文のあり方が変容することは今後も起こりうるのでしょうか。 A. 文構造のあり方が大きく変容する例ではありませんが、「行動を取る」(…
Q&A
30
11月
2020
寿司屋の言葉も集団語?
Q. お寿司屋さんでは売り切れのことを「山」といったり、お会計のことを「おあいそ」といったりします。これも集団語でしょうか。「おあいそ」はお客さんも使うようになっている気もしますが…。 A. いずれも集団語の例と考えて差し支えありません。「おあいそ」を客側が用いるというのは、ある意味従業員に対する領…
Q&A
30
11月
2020
幼児語はどのように成り立つの?
Q. 犬は「わんわん」、車は「ぶーぶー」のように、幼児語は社会で共通の認識として共有されている気がします。しかし、これらの言葉はメディアや学校では見た記憶がありません。それでは、誰がどのように広めているのでしょうか。 A. 幼児語には、大別して以下の3パターンを認めることができます。 (1) 擬音語…
Q&A
30
11月
2020