Q. 発音が変化する場合、「楽な」発音になると聞いたことがあります。発音の「楽」「大変」とはどのように判断するのですか? A. 主に問題になる事象として、異なる母音が連続する発音(たとえば「ない」)は口中で舌の動きが複雑になる分、負担が大きくなります。そのため、より発音しやすい長母音(たとえば「ねえ…
Q. 今後新しい役割語が生まれることはありますか?また、最近できたものはありますか? A. 「キャラ語尾」などと呼ばれるキャラクター付けのための語尾は、様々な作品で新しく作られ用いられています。たとえば女児向けアニメ「プリキュア」シリーズではパートナーの妖精が毎年のように独自のキャラ語尾を用いており…
Q. ある単一の母語を持っている人が他の言語を習得した場合、バイリンガル(マルチリンガル)と呼ぶことはできないのでしょうか。 A. 一つの母語が確立された後で別の言語を習得した場合でも、その運用レベルがネイティブ級にまで達している場合は、広い意味でのバイリンガルと見なす(あるいは「達成型バイリンガル…
Q. キュアスパークルのどのあたりが推しなのでしょうか? A. だってひなたちゃんめちゃくちゃいい子じゃないですか……。陽キャなんだけどまったく鼻につかないというか、裏表がなくて底抜けに明るく優しいところが最高にツボです。あとは個人的な趣味として、お兄さんの呼び方が「おにい」なのもポイント高いよね!…
Q. 共時態の研究において用例を用いることについて、本を書いた人の言葉が必ずしも正しいとは限らないように思えます。 A. 特定個人に限らず、複数の第三者、ましてプロの書き手が使っている(いない)表現であれば、日本語として正しい(正しくない)という判断の材料にすることは妥当と考えられます。一方、様々見…
Q. 通時態という概念がもうひとつよくわかりません。時代ごとの共時態を比較するということとはどう違うのでしょうか。 A. もちろん時代ごと(奈良・平安・鎌倉……)の共時態を比較する作業も不可欠にはなりますが、通時態はそうしたことを目的としたものではなく、それを手段として、当該言語が経てきた変化の実態…
Q. 内省が働くのに、日本語の誤用が起こり、それがやがて定着してしまうのはなぜなのでしょうか。 A. 内省(言語感覚)は、すべて画一的に教授され身につけられるような性質のものではありません。国語教育は正しい言語感覚を育てることを一つの目標としていますが、限られた時間の中で日本語のあるべき姿をすべてく…