内省と方言の関係は?

Q. 地元の方言で用いる「書かさらない」などの(「書けない」といった意味の)表現を無意識に使ってしまい、日本語として正しくないと指摘されたことがあります。これは内省が正しく身についていないということになるのでしょうか。

A.若い世代の地方出身者は多くの場合、共通語の内省と方言の内省がそれぞれ身についており、それらを切り替えて用いることが(地域や個人によって程度の大小こそあれ)でき、複数方言を操れる「バイダイアレクタル」と呼ばれる状態にあると見なされます。バイリンガルの問題にも同様に関わることですが、複数の方言をまったく等しく完璧に身につけているということはむしろまれであり、多少なりとも一方が他方に影響する、一方が他の人と異なっているということは起こりえます。それでも大筋で他の日本語話者と自然なコミュニケーションが成立する限り、日本語の内省は問題なく身についているとみて差し支えありません。

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