アナウンサーと音声学の関係は?

Q. 以前、テレビアナウンサーは一般人が意識していない日本人の発音を細かく使い分けているという話を聞きました。そのような人は音声学を学んでいるのですか?また、言葉の聞き取りやすい人とそうでない人の違いは何でしょうか?

A. 専門学校などにおけるアナウンサーの養成課程では、たとえば鼻濁音(語注のガ行音を軟口蓋鼻音[ŋ]で実現させる)など、一般的な共通語話者においては失われつつある共通語の特徴をはっきり発音し分ける訓練がなされます。その際には、機関によっても異なるとは思われますが、音声学的な知識も活用するようです。もっとも、特に若い世代では自然に獲得したものでないそうした発音を、実際に原稿を読んだりする際にも再現できる例は少なくなっているように見受けられます。

話し声の聞き取りやすさには声の高低など様々な要因が関係しますが、やはり一番重要なのは滑舌が良いことだと考えられます。日本語においては、拍から拍への移行を早く正確に行えることが重要であり、それを実現させるうえでも音声学的な知識が有効になります。

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