日英語で息の出方は異なる?

Q. 紙を顔の前に持って「これはペンです」と「This is a pen.」を言い比べた時、後者の方が紙がより動くとのことです。音声学的にこれは本当に信憑性があるのでしょうか。私の見解では、これは日本語か英語科の違いというよりも、同じ破裂音pを有気音でいうかどうかの違いにしか見えません。

A. これはまさしく有気音であるか否かの差が表れている例と考えられます。すなわち、英語においては単語の頭の無声破裂音(特にアクセントが第一音節に置かれる場合)はほぼ例外なく有気音として実現する=破裂の際に通常より息が強く出るため、顔の前の紙は大きく動くことになります。他方、日本語では語頭の無声破裂音が有気音になることもあるとはいえ、英語のように逐一起こることはあまり一般的ではなく、むしろ淡々とした話し方をしたときなどは分の途中では起こりにくくなります。そのため、質問にあるような「ペン」の頭音は無気音として実現し、顔の前の紙もあまり動かないという結果に至るのが普通です。

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