(追記あり)IPAとピンイン・発音記号の違いって?

Q. IPAは中国語のピンインや英和辞典の発音表記などとはどのように異なるのでしょうか。

A. ピンインは専らローマンアルファベットを用いた単なるローマ字表記(ただし必ずしも多国語の話者に伝わりやすいとは言えない部分もあり)に専用の声調記号を加えたもので、IPAとはまったく異なります。たとえばピンインで“sh”と表記される発音はIPAでは[ʃ]、“r”は[ɹ]のように書かれます。

これとは異なり、英語の辞書などに多く用いられる発音表記はIPAをベースにしており、たとえば[θ]・[ŋ]といった文字も用いていますが、 [ɹ]を“r”と表記する、硬口蓋化の補助記号を省略するなど、ところどころローカライズされた部分も認められます。また、両唇鼻音[m]と唇歯鼻音[ɱ]が同じ文字で統一されるなど、条件異音をひとまとめに扱っている点から、音声表記よりは音素表記に近いものと捉えることが可能です。

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