Q. 死語について、「廃語」と呼ぶのはどの程度一般的なのでしょうか。また、どのくらい用いられないとこれに該当するようになるのでしょうか。 A. あくまで言語学の専門語としては「廃語」の方が好ましいと考えられているだけで、日常語として「死語」を用いても通常問題視はされません。 死語(廃語)であるか否か…
Q. 接辞に関して、接頭辞が用いられる場合と接尾辞が用いられる場合にはどのような違いがあるのでしょうか。 A. 接頭辞は、核となる単語に何らかの意味を添えるのが一般的です(たとえば「大戦争」は「規模の大きな戦争」であるなど)。一方、接尾辞は単語そのものの意味のあり方を変える役割を果たします(たとえば…
Q. 他の言語でも略語は作られるのでしょうか。 A. たとえば英語において“property”が“prop”と略されたりするように、他言語にもたいてい何かしらの形で略語に相当するものは存在します。もっとも、1つの単語が長大すぎて負担になるようなことは開音節言語に顕著なことであり、日本語は特に略語の必…
Q. 略語の作られ方には、どのような略し方がされるかについて規則性などはあるのでしょうか。また、特に4拍のものが多いようですが、これはなぜでしょうか。 A. 前要素・後要素の頭から2拍ずつを取る形が最も多いのですが、略し方に絶対的な決まりなどはなく、どちらかといえば語呂の良さが優先される傾向にありま…
Q. 合成語が作られるときの音変化について、「連声」というのはどのように位置づけられるものなのでしょうか。 A. 連声とは、前要素の末尾の子音が二重になる現象のことで、たとえば「観kan」+「音on」が「観音kannon」、「雪set」+「隠in」が「雪隠settin」のようになることを指します。こ…
Q. 「まつげ」「かいこ」「みなと」のように起源をたどれば合成語であることがわかる単語であっても、単純語として扱うことになるのでしょうか。 A. それぞれ「目つ毛」「飼い蚕」「水な戸」のような語源を持っており、作られて使われだした当初は合成語であったと言えますが、現代語の感覚としてはもはやそうした分…
Q. 語種の判別がつかないことが多いのですが、何か手がかりになるものはないでしょうか。 A. 辞書で引けば、少なくとも外来語か否かの判断は可能です(原語が何語なのかも含めて示してくれる辞書は少なくありません)。特に『新潮現代国語辞典』では和語をひらがな、漢語・外来語をカタカナでそれぞれ立項しており、…